【黒酢の健康機能】
~黒酢の期待できる効果・効能とは~

健康志向の世の中では「体に良い」と言われる食材に対する注目度は高いです。
食酢の中の「黒酢」もその食材のひとつ。

酢自体が昔から健康増進につながると考えられてきましたが、
ほんとのところ食酢にはどんな効果・効能が期待できるのかご存知ですか?

そして健康食材で注意しなくてはいけないのは、薬じゃないからと多量に摂取すること。
いくら酢が体に良いからと言っても多量摂取による弊害はあります。

健康食材で重要なことは
『どれぐらいの量でいつ摂れば、またどのように摂れば効果・効能が期待できるのか』ではないでしょうか。

『黒酢の飲み方』でもご紹介しているとおり、1日大さじ1杯(15ml)が目安です。人によっては大さじ2杯とったほうが効果があるケースもあるそうですが、それ以上飲んだからといって効果が倍増することはないそうです。

黒酢を含む食酢に期待できる効能・効果とおすすめの摂り方を簡単にご紹介します。

【黒酢の効果・効能目次】

【血糖値の急激な上昇を抑制】~糖尿病・肥満予防~

●血糖値とは何?
血液中に含まれるブドウ糖の量

私たちは食事から摂った炭水化物は消化・分解されブドウ糖となって血液中に送り込まれます。血糖値が高くなると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、その働きによってブドウ糖が細胞へ運びこまれ、細胞はそのブドウ糖をエネルギーとして活用します。
それにより血糖値がまた正常に戻るのです。

●血糖値の急激な上昇は何故悪いのか?
血糖値の急激な上昇はインスリンの過剰分泌を促します。
それによって
糖尿病につながります。
肥満につながります。

●糖尿病とは?
血糖値の上昇を抑えるインスリンというホルモン不足やそれ自身の働きの低下により、高血糖の状態が続いている状態。
糖尿病になると、網膜症、神経障害、動脈硬化、歯周病、腎症などの合併症を発症するおそれがあります。

●インスリン不足や働きの低下は何故起こる?
・遺伝的なもの
・食べ過ぎ・太りすぎ・運動不足・ストレスなど

これらのことはお互いが関係し合って、インスリン抵抗性(インスリンの働きが悪いこと)を引き起こします。

食事を多く摂りすぎる→血糖値が上がる→インスリン分泌→体にエネルギー供給→運動不足→エネルギー溜まる→脂肪として蓄えられる→肥満→インスリン抵抗性によるインスリン不足→それを補うため膵臓からインスリン分泌

この繰り返しで膵臓が疲れインスリンの分泌量が減ったり、正常に働かなくなる悪循環に陥いり、高血糖につながるのです。

●肥満につながるのは何故?
血糖値の上昇が高いとインスリンの過剰分泌が起こり、脂肪細胞が肥大化する原因となります。

糖尿病の診断ってどうやってされるのか?
詳しくは別ページの『黒酢と血糖値抑制-糖尿病予防-』をご覧下さい。

お酢の作用

黒酢を含む食酢には、食べ物の胃の中での滞留時間を長くする作用があります。

胃での滞留時間が長いと食べ物がゆっくりと腸へいくことになり、消化・吸収が緩やかになって血糖値の急激な上昇を防ぐことにつながります。

酢の滞留時間を長くする働きは急激な血値上昇を抑制し、糖尿病や肥満へのリスクを低減する効果があると考えられています。

おすすめの摂り方

食事中にお酢を約15mlを摂取する。
(『ミツカンが科学的に実証したお酢の健康機能』より)

黒酢サプリメント

【便秘改善】~肌荒れ防止~

●便秘になると?
直接的な弊害は不快感、腹痛、お腹の張りなどがあげられます。
便秘がつづくと、腸の中に老廃物が溜まることで血液中に毒素が入り込み『肌荒れ』を起こします。
また便秘だと侮って、慢性化させると大腸がんになるおそれも。

お酢の作用

酢の成分により、腸の蠕動を促進し便通を正常化する効果があるといわれています。
便通が改善すれば、体の中の老廃物が排出され肌荒れ改善の効果も期待出来ます。

【カルシウム吸収促進】~骨粗鬆症・動脈硬化・高血圧予防~

●カルシウム
カルシウムはどんな食品にもたっぷり含まれているわけではなく、またカルシウム自体吸収率も良くありません。

それゆえ私たちの体は慢性的にカルシウム不足だと言われています。
だからカルシウムは普段から気をつけてとらないと不足しがちな栄養素なのです。

●カルシウムは摂取するとどのように体内に吸収されるのか?
摂取したカルシウムは(Ca)は胃酸によって溶かされ、Ca イオンとなって腸で吸収され、吸収されたCaは血液の中に入り込み体の隅々まで運ばれていきます。

●カルシウム不足の弊害って?
骨粗鬆症・高血圧・動脈硬化の原因に。

カルシウムが不足したら骨粗鬆症になるのはイメージしやすいですが、高血圧と動脈硬化につながるのは余り知られていません。

血液中のカルシウムが不足していると、それを補うために骨からカルシウムが溶け出します。それによって血液中のカルシウム濃度が高くなるとカルシウムは血管壁に取り込まれて壁を収縮させたり、硬くしたりします。

そうすると血管が傷つきやすくなって、傷の部分にコレステロールなどが付着し血液の流れが悪くなり血圧の上昇につながったり、また血管そのものも悪くなって動脈硬化につながるのです。

おすすめの摂り方-『黒酢の牛乳割』

牛乳のカルシウムは吸収しやすく、黒酢を入れることでさらに吸収率がUP

そして寝る前に飲むのが効果的。

黒酢のアミノ酸が疲労物質を取り除き、牛乳に含まれるトリプトファンには安眠効果があると言われているので目覚めスッキリ効果も期待できます。

●何故寝る前にとるのが効果的なのか?
睡眠中は血液中のカルシウム濃度が低くなりやすく、血液中のカルシウム量が少ないと、それを補うために骨のカルシウムが溶け出してしまいます。

寝る前に飲むと血液中のカルシウム濃度の低下を防げることができ、骨のカルシウムが溶け出すのを予防します。

黒酢牛乳レシピ(『林修の今でしょ!講座』より)

牛乳150cc
黒酢大さじ1(15ml)
ハチミツ
牛乳に黒酢を混ぜて、混ざったらハチミツを入れる。
(ヨーグルト飲料みたいな感じだそうです。)

良かったら、
牛乳で割って飲む以外にも黒酢の飲み方をご紹介している『黒酢の楽しみ方』を合わせて読んでみてください。

【食欲増進】

黒酢のみならず食酢の酸味が私たちの味覚や嗅覚を刺激して食欲増進を促し、また唾液や胃液の分泌を促して消化吸収もよくしてくれます。

ちょっと食欲が湧かないなと思うとき、お酢を使った料理を加えてみてはいかがでしょうか。

黒酢料理のアイデアに困ったら、
『黒酢のおすすめレシピ』も合わせて読んでみてください。

【血中エタノール濃度上昇抑制】~悪酔い・二日酔い防止~

●エタノールって何?
エタノールもアルコールも呼び方は違うけれど同じ物。お酒の成分。

●酔いの仕組み
エタノール(アルコール)は胃及び小腸で吸収され、肝臓を通過して血液を通して全身へと運ばれていきます。

酔い:血液によって運ばれたエタノール(アルコール)によって脳が麻痺している状態。
飲んだアルコールが脳に到達するには30分~1時間後。飲んですぐには酔いません。

悪酔い:飲んで2~6時間後に現れる症状

二日酔い:飲んで8~14時間前後に現れる症状

悪酔い・二日酔いどちらにも頭痛・嘔吐などの不快な症状が現れる。

●悪酔い・二日酔いはどうして起こるのか?
肝臓でエタノール(アルコール)が分解されるとアセトアルデヒド→酢酸になるが、このアセトアルデヒドは毒性の強い物質で、肝臓が十分にアセトアルデヒトを分解出来ずに血中にアセトアルデヒドが入り込むことによって悪酔い・二日酔いが引き起こされます。

エタノール(アルコール)の吸収が早いと肝臓でのエタノール(アルコール)処理が間に合わなくなるのです。

アルコールについてさらに詳しく知りたい方は
『二日酔いの一助に黒酢!-黒酢で血中エタノール上昇を抑制-』をご覧下さい。

お酢の作用

酢には血中エタノール濃度の上昇を抑制する効果があると言われています。

というのも酢がアルコールの胃での滞留時間を長くさせて、吸収速度を遅くするためと考えられています。

吸収速度が遅いと肝臓で十分アルコール分解が行われ、血中エタノール濃度の低下や最高血中エタノール濃度に達する時間が遅くなるのです。

おすすめの摂り方

お酒を飲む前、飲んでいる途中に摂る
(『酢の機能性について 柳田藤治』より)

でも注意!!

いくら酢を飲んだからと言って、大量のアルコールをとっては意味がありません。

【血圧低下効果】 ~高血圧予防~

●高血圧って何?
血圧とは血液が血管の壁を押す力で、高血圧とはその血圧が高い状態。

●高血圧の危険因子
肥満・ストレス・過度のアルコール摂取・運動不足・塩分の摂りすぎ・タバコの吸いすぎ

●高血圧の弊害って?
高血圧が続くと血管は次第に厚くなり、硬くなって血管の内腔が狭くなり動脈硬化が進行します。
動脈硬化が原因で引き起こされる症状は脳梗塞、心筋梗塞など。

血圧のことをもっと知りたい方は
詳しくは別ページの『黒酢と血圧低下-高血圧予防-』をご覧下さい。

お酢の作用

お酢を継続して摂取することで高血圧の人の血圧低下効果があることがわかりました。
また正常な人がお酢を摂取しても血圧は低下しないこともわかっています。

おすすめの摂り方

お酢を約15ml毎日継続して摂取する。
(『ミツカンが科学的に実証したお酢の健康機能』より)

黒酢サプリメント

【内臓脂肪の減少】~肥満予防~

●内臓脂肪って何?
胃のすぐ下あたりから腹筋の内側にお腹の中に垂れ下がっている脂肪

何故つくの?-内臓脂肪がつく原因-
運動不足と食べ過ぎ
使い切れない、摂りすぎたエネルギーが内臓脂肪として蓄えられる。

●内臓脂肪が悪い理由
高血糖、高血圧、脂質異常の原因になり、糖尿病、脂肪肝、動脈硬化などのリスクが高まります。

合わせて『美容と健康の大敵!つきすぎた体脂肪に黒酢-生活習慣予防-』もご覧下さい。

お酢の作用

食酢を継続して摂取することで食酢の主成分である酢酸が、脂質の合成抑制や燃焼を促し肥満気味の人の内臓脂肪を減少させることがわかりました。

また体重、BMI、メタボの判定目安となる腹囲を下げる作用があることも確認されています。

おすすめの摂り方

お酢を約15ml毎日継続して摂取する。
(『ミツカンが科学的に実証したお酢の健康機能』より)

【減塩効果】~高血圧予防~

●何故減塩が大事なのか?-塩の摂りすぎによる弊害-
塩分を摂りすぎると血液中のナトリウム濃度が高くなり、それをうけて人はのどの乾きをおぼえ水分を摂ります。水分を摂ると血管に流れる血液量が増えて血圧が高くなります。

また塩分の摂りすぎはカルシウム不足を招きます。塩分を多く摂るとカルシウムを体外へ排出するのです。
『カルシウム不足の弊害って?』参照

●高血圧の状態が続くとどうなるか?
『高血圧の弊害って?』参照

お酢の作用

酸味を加えることで塩味が実際よりも強く感じるということがわかっています。
このことから酢を上手く料理に取り入れると、料理の塩分を抑えることができます。また酢の酸味が気になる人は加熱することで酸味が和らぎます。

塩分の摂りすぎは高血圧の危険因子です。お酢を上手に使うことで日頃の塩分摂取をコントロールしていきましょう。

【血流改善】~冷え・むくみ・肌荒れ予防~

●血流が悪いと・・・
代謝が悪くなり、肩こり、冷え、肌荒れ、むくみなどの症状が。
また動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす原因になります。

●血流を悪くする原因
血液は赤血球、白血球、血小板といった細胞成分と血漿といわれる液体成分で構成されています。この細胞成分が異常をきたすと血流が悪くなります。

●血流を悪くする血液ドロドロを引き起こす原因
・赤血球の変形能の低下
・白血球が活性化して粘着性が高まっている
・血小板が凝集する

●これらの原因を作るのは何?
高血糖・糖尿病-赤血球の変形能を低下させる
水分不足、飲酒など-血小板が集まりやすくなる
ストレス・喫煙・睡眠不足など-白血球の粘着性を高める

●赤血球の変形能って?
血液を体の隅々まで運ぶために、血管の太さによって赤血球が形を変える能力

私たちの体の中で血液はどんな働きをしているのか?
血液についてさらに詳しく知りたい方は『黒酢と血流改善-血液をサラサラに!-』をご覧下さい。

お酢の作用

酢に含まれるクエン酸が血小板の凝集作用を抑える作用があると言われています。特に黒酢は赤血球の変形能力を高めると考えられています。

●血液をサラサラにするキーワードは『オサカナスキヤネ』!?
『オサカナスキヤネ』という言葉ご存知でしょうか?
これは血液をサラサラにする効果の高い食品の頭文字をつなげたもの。
もちろんこの中の『ス』は『酢』です。

オ:お茶
サ:魚(鰯・鯖・秋刀魚などの青背魚)
カ:海藻
ナ:納豆
ス:酢
キ:きのこ
ヤ:野菜
ネ:ネギ類(タマネギ・にんにく含む)

酢のみならず、これらの食品を食生活に積極的に取り入れて血液改善を目指しましょう。

黒酢サプリメント

生活に『酢』を

こうしてみると、
黒酢を含む食酢の効果・効能には様々なものがありますね。

酢が私たちの体に与える健康機能をみていく上で、その対象となる体の不調について調べてみると、体に起こる症状というものはそれぞれがバラバラな害を引き起こすというよりはお互いが関係し合って私たちの体に大きな不調をもたらしているようです。

酢は薬ではありませんので、これを飲んだら治るというものではありませんが、酢の期待できる効果・効能を上手く利用して大きな病気につながる前の予防の一役として、食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。