もろみ酢は酢なのか?-黒酢ともろみ酢の違い

黒酢とともに人気のもろみ酢。名前に「酢」がつくだけあって酢の仲間だと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

でもJAS法の「食酢」の定義にはもろみ酢の名前が見当たりません。

実はもろみ酢は「食酢」ではないのです。そのため酢の主成分である酢酸はほとんど含まれておりません。分類では清涼飲料水となります。

もろみ酢は沖縄県の酒「泡盛」を作る際にできる酒粕のもろみから作られます。

泡盛はタイ米を原料とし黒麹菌を撒いて、黒麹をつくりそこに酵母と水を入れて発酵させ、できたもろみを蒸留してアルコール分を抽出したものが泡盛となります。アルコール分を抽出した後の粕がもろみ粕です。そのもろみ粕を圧搾して濾過したものがもろみ酢となるのです。

人気の理由は?

もろみ酢の主成分は酢酸の代わりにクエン酸です。

このクエン酸は柑橘類や梅干しの酸っぱさの原因となっているものです。クエン酸は疲労回復、脂肪燃焼によるダイエット効果など健康によい成分として知られています。またもろみ酢は黒酢とおなじようにアミノ酸も豊富に含まれているのです。

もろみ酢には酢酸がほとんど含まれていない分、酢特有のツンっとくる酸っぱさがなく、酢が苦手な人にとって健康のために飲むには酢よりも飲みやすいのも人気の理由です。

ただ健康ブームにのって、このもろみ酢も泡盛のもろみ粕を使ったものではないものがもろみ酢として流通するようになり、そこで沖縄のもろみ酢製造業者組合が「もろみ酢の表示に関する公正競争規約」を申請し認められ、規約に準拠したものには公正取引マークが表示されるようになりました。

もろみ酢の定義

泡盛その他の単式蒸留焼酎を製造する過程でできるもろみ粕を圧搾・濾過等したもの(もろみ酢原液)又はもろみ酢原液に果汁等を添加したもので製品重量にたいしてもろみ酢原液の割合が75%以上であるもの。

また沖縄を連想させる言葉やイラスト等をラベルに表示する場合は、もろみ酢原液が琉球泡盛に由来するもので、クエン酸のすべてがもろみ酢原液又は果汁に由来するものでなければならない。

「天然」「自然」などの用語を表示する場合は、含まれるクエン酸がすべてもろみ酢原液由来のものでなければならない。

と厳しく定義づけされていますので、適正なもろみ酢を買いたい場合は公正取引マークを目印にすればよいですね。

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